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病院建設・建替え計画のポイント
病院建設・建替えの成否を分けるのは基本構想にあり、企画の最初の段階で詳細に検討することが最も重要です。
成功するための病院建て替えのポイントを整理しました。
病院建て替えまでの道のりは、病院によって大きく異なります。
例えば、200床規模の病院が新築移転する場合を考えると、一般的に、設計・施工段階で20ヶ月以上となります。
(※スケジュールの詳細は「こちら」から確認いただけます)
さらに、設計・施工段階の前に必要な工程が企画段階となります。専門業者がまだ入る前の、土地の検討・確保、あるいは基本構想や基本計画といった事業計画の段階にあたります。この事業計画の作成には少なくとも6ヶ月程度は要します。
そのため、新病院の建て替えを行うには、少なくとも事業計画の作成から施工までを含めて約2年半〜3年程度かかることになります。病院建て替えでは、このスケジュール間を把握した上で、院内全体で計画を進めていく必要があるため、事前の企画段階において、早期に院内の意見調整など、将来のことを踏まえた上で新病院の設計をしていくことが必要となります。
基本設計までに、基本構想・基本計画を作成することは病院建て替えを進めていく上で重要なポイントの1つとなります。
基本設計までに、基本構想・基本計画を作成することは病院建て替えを進めていく上で重要なポイントの1つとなります。
基本構想の段階では、計画を柔軟に変更できますが、その後の基本設計・実施設計と工程が進んでいくにつれて、計画の変更には多額のコストを要するようになります。そのため、基本構想の段階では何通りものシミュレーションを繰り返して、最終的に財務とのバランスを取って機能を選択していきます。これは、数値面での検討要素もあれば、組織内での調整要素もあります。
基本構想・基本計画といったタイミングで必要なプロセスを踏んでいくことで 病院建て替えはそれぞれの利害関係者が納得できるようになっていくのです。
病院建て替えにおいては、投資と経営のバランスをシビアに確認して進めていくことが重要なポイントとなります。
実際に建て替えに向けた計画を進めていく段階では、現場から様々な意見が出ることにより、手術室や外来スペース、休憩スペースの拡張、高額医療機器の設置など既存の建物機能よりも過剰な機能を求めてしまうことで、建て替えにおける投資額が大きくなってしまうことが多くあります。
しかし、あまりに過剰な投資は実際の経営状況とバランスが取れず、計画を進めてしまえば多くの負債を抱えてしまい事業再生となることとなります。そのため、過大投資とならないためには、病院側であらかじめ検討が出来る要素を確認し、適正な規模と機能を選択することが経営とのバランスを取り、建て替えを成功させる要因の一つとなります。
土地の検討も重要なファクターとなります。建て替えにおける場所の検討は、①現地建て替え②移転建て替えの2パターンとなります。
仮に移転建て替えを選択した場合には、複数の候補地から諸条件を比較検討し、マーケット調査を行う必要があります。この比較条件には、周辺の人口、患者の利便性、職員の利便性、救急車の動線、周辺の医療機関など、様々な要素がありますが、何を重視するのかは、戦略の中心をどうするかによって決まります。また、中小病院の場合には、移転によって大幅な患者数減少ということにもなりかねないため、大きな意思決定となります。
都市部においては、土地の確保が難しく、土地の面積や形状等によって建物に制約が発生することもあり、戦略面にもその影響を及ぼす可能性があります。そのため、企画段階の基本構想・基本計画の際の戦略検討の幅を広げておくためにも、事前の土地検討については重要となっており、企画段階よりも早く検討を進めておくことが病院建て替え成功へのポイントとなります。
最後に病院建て替えにおける重要なポイントは、将来世代と共に検討を行うことです。
どのような取り組みもそうですが、自分たちがどうしたいのかということだけが物事の成功においては重要ではありません。また、それぞれの現場から出た要望をただ単に積み上げればよいということでもありません。
最終的に建て替えを行い、その果実を受けるのは、これから先のメンバーであり、多大なる投資額(借入金)を返済していくのもそのメンバーです。将来のメンバーから「ああ、あのときの意思決定のお蔭でいまがあるのだな」と思ってもらえることが最も大切なこととなります。そのような視点を関係者間にて共有し、常にそこに立ち戻って舵取りをすることで、建て替えにおける必要な要素が揃い、プロジェクトの成功につながります。